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小学生にとっての家庭学習とは?

小学校の学習は家庭学習が重要です

今回は「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる 本物の家庭学習」から学びたいと思います

著者は教育の鉄人とよばれ、ひとりも落ちこぼれさせないことをモットーに教育実践を行っているそうです

様々なタイプの子供でも可能なこと、上達できるコツ等を学びたいと思います

この記事のおすすめな人

小学生の子供の学習に不安がある

※以下の内容に関しては本の文章を若干アレンジしていますので気になる方は原文を参照してください

  1. 小学生について・・・10分しないうちに飽きる
  2. 家庭学習での注意点
  3. 科目別アドバイス・・・算数、国語、理科、社会
  4. 親ができること

①小学生について

音読でも計算でも10分しないうちに飽きる

これは小学生の子供をもった方や小学生だった当時を思い出してもらうとわかると思います

現在保育所年長の長男も、小学校入学にむけて音読や計算問題を取り組んでいますが、すぐに興味がほかに移ります

そこで著者はユニット授業という手法を用いて子供の集中が切れないように工夫をしています

5~10分程度でコロコロ変えていく手法のため、勉強に付き合う親も大変かもしれません

しかし、先日長男の勉強内容で、いつもより算数の文章問題数を少なくしたところ次の日も勉強したいと言い出したのにはびっくりしました

普段は「音読だけ」や「算数だけ」などを一日のノルマとして行っていたのですが、少なめの量を複数の科目で実施することで、苦手な文章問題でもやる気がおきた様です

②家庭学習での注意点

小学校の授業ではゆとり教育の反動で進度が速くなっているそうです

さらに英語やプログラミングの授業も増えており、算数や国語の基本的なことを学ぶ時間も減っています

そこで家庭学習では、基本的な計算や漢字の書き取り習得するまで何十回も繰り返すことを意識する必要があります

しかし、昔ながらの「同じ漢字を10回書くことはナンセンス」です

1日1回で良いので心をこめて書く(作業になってはいけない)

できないことに焦らず、最初は1日1分から習慣化するのが重要です

5分でできない問題は1時間かけてもできない

この場合は時間の無駄になるため、1問に対する回答時間を5-10分と決めておくことで対処する

また、字を書くのが遅い場合は手を添えてサポートしてあげることで力の入れ具合等をおしえてあげれます

③科目別アドバイス

算数

足し算引き算同時にマスター

足し算と引き算は同時にやった方がスッと頭に入ります

10までの合成分解の表を作成して組合せを頭に入れることができれば完成(できたら11-18までも作成してみる)

また、繰り上がり、繰り下がりを意識した10マス計算を行う

概念を教える場合は100玉そろばんが有効

九九
答えが同じで複数の組合せがあるものについて組合せを書き出してみる(12,16,18,24,36)

24は6と4、3と8などセットで覚える

掛け算割り算同時にマスター

10マス掛け算、穴あき99、なんのこれ式、あまりのある10題割り算など多数の例題が本書にあります

普段の生活から掛け算、割り算のキーワードをちりばめる

アプリを使用して学習の習慣化(トドさんすう、Think!Think!、2048など)

文章問題は声に出して読む(余白に絵をかいたりしてイメージする)

単位量当たりの大きさをクリアするコツ(人口密度など)
式に単位(人、cm, m2など)をつけてみることで「割る数」と「割られる数」が何か意識できるようにする

国語 = 日本語力

主語述語を会話で意識
時間がもったいないから子供の先回りをするとますます対話力が落ちる

漢字

6年間で約1000字を学ぶため、日々の練習が大事

100冊の読書で語彙力も併せて学ぶ

最後に文章を書くことでアウトプットする

その際に細かいミスは指摘しないせず、書く意欲をほめるようにする

理科 = 世の中の不思議を解明

とにかく体験、一緒に土台作りをサポートする

身近な植物や昆虫、月や星座の観賞
双眼鏡で夜空を眺める(倍率が7倍あればクレータも見える)

植物を育てて観察
昆虫を飼う

ペットボトルで地層を実験
小石、砂、泥、水をいれてふるだけ

実験は論理的思考力を伸ばす

高学年になると仮説や考察をしっかり考えることを意識

社会

工場見学に行ったら話をさせる

地図は壁に貼って家から学校までの道を説明してみる

日本地図パズルやかるた、旅行などで地名を覚える

買ってきた食べ物の産地を地球儀で探してみる

歴史は漫画から興味をもたせる


④親ができること

お母さんがほめてくれることが、子供が学習する原動力となります

てをかけて関わっていくほど子供は頑張ります

また子供(一部?)は間違いを指摘すると怒ります

うちの長男も間違いを指摘すると怒ります

しかし、これは正解にこだわる良い傾向とのこと

自分に自信がないとやらない=間違うと悔しいからやらなくなってしまう

そこで1日100回ぐらいほめることで、少しずつ挑戦していく様になるようですので子供のいい所をもっとたくさんほめていこうと思います

教師の批判は子供に禁句

子供が担任の教師のことが嫌いになってしまうと1年間苦痛となってしまう

連絡帳には「いつもありがとうございます」の一言を加えることで、より担任と親双方のコミュニケーションがとりやすくなる

全部マスターしての進級は少数派とのことですので、焦らずのゆっくりと子供の勉強に付き合うのが良い

さんぽえ

小学校4年生ごろから学力差がはっきりしてくるようです

その際に勉強についていけていない場合は思い切って1年生や2年生の復習を行いましょう

掛け算、割り算をマスターするための穴あき99、なんのこれ式、あまりのある10題割り算などがあったので子供と一緒にしてみようと思います

本書は結構なボリュームがありましたが具体的な子供とのやり取りなど多く書かれているため比較的に読みやすい内容となっています

小学校での全体的な学習について知りたい方にはおススメな一冊でした