知能、いわゆるIQを重視した子どもの認知能力を高める早期教育が盛んに行われています
しかし、知能を重視した教育では自制心や忍耐力が育たずに、人間関係や大人になって社会にうまく適応できないことが指摘されています
そこで今回は、子どもの非認知能力の育て方について「子どもが伸びる親のことば」から学んでいこうと思います
子どもの非認知能力の高め方について知りたい
非認知能力が高いメリット
非認知能力は訓練で向上できる
幼児期・児童期の自己コントロール力の発達がカギ
頑張れる子に導くコツ
認知能力、非認知能力の両方が必要
認知能力の基礎は読解力
非認知能力が高いと以下のようなメリットがあります
人間関係が良好
人生に対する満足感が高い
身体的健康度が高い
抑うつ傾向が低い
孤独を感じにくい
薬物依存や犯罪などの問題行動が少ない
学業成績が良好
仕事の成績が良好
失業しにくい
子どもの非認知能力を高めるためには、以下の点についてフォローする様に親が声掛けを行うことが重要です
我慢強いか駄々をこねるか
集中力があるか
粘り強いか
誘惑に負けないか
怒りなどのネガティブ感情を抑制できるか
人の気持ちに鈍感か
協調性があるか
よく考えて行動するか
上記の場面で、改善するような声掛けを行うことで少しずつ高めることができます
非認知能力は訓練で向上でき、基本は伸ばしたい認知能力に本人の意識を向けさせるような言葉がけを行うことです
幼児期・児童期の自己コントロール力の発達がカギ
重要な非認知能力として自己コントロール力があります
自己コントロール力は生涯にわたって発達し、乳幼児期に急激に発達します
自分の気持ちをうまくコントロールできなければ勉強に限らず、スポーツでも芸術でも目標に向けて忍耐強く努力を続けることができず、さぼったりしてしまいます
頑張れる子に導くコツとして、子どもは親や先生から期待されていると感じると頑張る気持ちがわいてきます
さらに、相手の期待に応えることができれば自己肯定感は高まります
親自身も趣味や仕事に頑張っている姿を見せたり、頑張りを意識させるような言葉がけをしていきましょう
また、頑張っても成果が出ないときは、努力を認めて結果にとらわれないように導くことで自己肯定感の低下を防ぐことも重要です
期待に応えられず傷ついている時こそ、向上心を持って頑張る姿勢を評価して認めてあげましょう
いままで非認知能力について解説しましたが、ここからは認知能力について記載します
非認知能力が重要というのを記載してきましたが、認知能力が重要ではないという意味ではありません
勉強させても、自制心や忍耐力、意欲などの非認知能力が乏しいと結局知的能力は高まらない(認知能力、非認知能力の両方が必要)
認知能力の基礎は読解力
読解力が乏しいと教科書を読んでも理解できず、さらには授業中の先生の解説も理解できません
実際最近の中学生の半数は教科書を読んでも内容を理解できないというデータもあります
教科書の文章が理解できないのでは勉強ができるようになるわけがありません
では読解力を高めるにはどうすればよいか
本をたくさん読むように導いたり、読み聞かせを行うことで心の中に様々な言葉を蓄積させてあげることが大切です
読書が知的発達を促進することは心理学や教育学等の多くのデータで示されており、MRIの脳画像によっても神経線維の発達が確認されています
親自身が日ごろから知的好奇心を持って本を読んだり、物事に取り組むモデルとなりつつ、非認知能力を高めるような声掛けを行う
それによって子どもの認知能力と非認知能力の両方を高めていきましょう
子どもの非認知能力を高める方法について、どのような点について注意すればよいかについてまとめてみました
非認知能力だけではなく認知能力も大事
子どもの自由を尊重するなどと言ってやりたい放題にやらせたりすれば、非認知能力は育たずに将来社会適応に非常に苦しむことになり、かえってかわいそうなことになります
少しでも子どもの力になれればと思い、引き続き学んでいこうと思える良い本だと思いました