失敗を恐れるあまり、まったく行動を起こせない人
失敗について考えずにひたすら行動する人
これら2種類の人は、失敗から何も得ることができないばかりか、同じ失敗をくりかえすことでどちらも成長のチャンスを失っています
また、子どもたちの小さな失敗のチャンスを奪うことは、大きな失敗へとつながります
そこで今回は子どもたちが失敗した経験から学ぶことで成長するにはどうすればいいのかについて「失敗学 見るだけノート」から学びたいと思います
失敗から学ぶことで成長するにはどうすればいいか知りたい
失敗とは
失敗の分析
自分の頭で考えないことが大失敗を招く
失敗から創造へ やってみなはれ精神
失敗とは、人間が関わって一つの行為を行った際に、望ましくない結果が得られたこと
この得られた失敗の結果から、どの様に知識を吸収できるかが重要
付箋は強力な接着剤を開発しようとしてできた失敗作というのは、失敗作の見方をかえることで得られた成功例としてよく聞きます
新しいことへのチャレンジには失敗はつきものであり、起きてしまった失敗と徹底的に向き合って知識を吸収することで成長や再発防止に役立てることを失敗学といいます
このように失敗するということは体験的知識を得ながら自分で考える力を身につけるチャンスでもあります
しかし実際に体験する失敗学習が困難な場合は、ほかの人の失敗談から学ぶことでダメージを抑えた仮想失敗体験があります
具体的にシミュレーションしてほかの人の失敗談を自分事化することで、体験的知識として習得する
この様に自分自身と他人のよい失敗経験をできるだけ多く積み重ねるのが成長への近道となります
失敗の分析
良い失敗とは、失敗から多くの新たな知識が吸収され、失敗のダメージも周囲の人々でカバーできる程度のダメージと比較的浅いものです
悪い失敗は良い失敗以外であり、ケアレスミスや不注意によるもので得られるものがない失敗となります
また、突然の大事故などめったに起きることはなく、小さいなトラブルが多数組み合わさることで生じるため、個々のトラブルが小さいうちから対応することが重要となります
さらに、失敗情報は隠蔽されやすく次第に単純化されていくため、全容を正確に伝える必要もあります
自分の頭で考えないことが大失敗を招く
福島第一原発事故では非常用の発電機が地下ではなく津波の被害を受けない高台や、長時間浸水しない地上にあれば状況は大きく違ったとされます
ではなぜ地下に重要な発電機を設置していたのか?
この理由は単にモデルとしたアメリカの原発が地下に置いていたためであり、アメリカでは強力なトルネードが発生するため非常用の発電機を地上に設置するにはリスクがあります
しかし強力なトルネードは日本では無縁であり、他人のモデルにそのまま乗っかり、自分の頭で考えないことの結果大きな失敗をした最たる例となります
さらに事故よりも過去に2回の浸水があったことが分かっており、失敗から何も学んでいない例でもあるため、日本に住んでいる身としては非常に残念な気持ちとなります
失敗を創造につなげる
失敗で得た体験的知識は創造の源
失敗と向き合って欠点を直し、成功に結び付ける
失敗をしながら試行錯誤を繰り返す
この様に失敗から得られた経験や情報から仮説をたてて実行し検証する
このサイクルを繰り返すことが新たな創造へとつながっていきます
パナソニック、サントリー、本田技研工業のそれぞれの創業者が口にしていたといわれるやってみなはれ精神
やってみる=挑戦する ことで人は成長していきます
現在は正解がない世界といわれていますが「正解がない世界とは正解がいくつもある時代」でもあります
そのような時代では、自分なりの正解を見つけ出す思考や、考えて行動することが重要となるため、失敗学について学ぶことは生きていくのに非常に重要なスキルであると思いました
今回は子どもたちがこれから何回も経験すると思われる「失敗」について、フォローできることがないか失敗学について学びました
失敗した経験に注目して、新たな発見につなげることや挑戦する大切さについて子供たちに教えていきたいとおもえる良書でした
やってみなはれ精神で今後も様々なことを学んで子どもたちに伝えていければと思います